空撮用ドローン大型機
DJI INSPIRE3
最大8K / ProRes・RAW / フルサイズ / レンズ交換可能
2023年5月30日発売

2023年5月30日に発売開始されたDJIのシネマ用フラグシップ空撮ドローンINSPRIE3。
フルサイズ対応3軸ジンバルカメラ X9-8K Airは、Inspire 3のために独自開発され、ドローン空撮をネクストレベルまで押し上げます。
このジンバルカメラは、DJI最新の映像処理システム CineCore 3.0に対応し、8K/25fps CinemaDNG動画や8K/75fpsApple ProRes RAW動画の内部収録をサポートし、トップクラスの映画制作やテレビの番組制作のニーズを満たします。
ドローンカメラの完成形としての進化
Inspire 3は、ただのスペックアップではありません。
実際に運用してみて感じるのは、「現場で求められる表現」を可能にするための進化です。
- フルサイズセンサー搭載のX9-8K Air ― 光の階調が丁寧に残る。8K ProRes RAWのポスト耐性は別次元。
- ProRes 422 HQやCinemaDNG、RAW収録に対応 ― 編集前提の映像制作に必要なマージンが確保できる。
- RTKによるセンチメートル単位の飛行制御 ― 再現性の高い飛行は、構図の正確さだけでなく、編集での効率にも直結する。
- デュアルオペレーション ― 撮影と操縦を分業できる安心感。チームでの制作に本気で応える設計。
Inspire 3は、速度、安定性、画質、そのすべてに妥協がない。
特に、空気の揺らぎを感じさせない滑らかな動きは、編集段階で映像の品位を引き上げてくれます。
RAWとProResで担保される“編集の余白”
現場での色温度や露出の判断は、時間との勝負です。
そんな中でProResやRAWで記録できることは、後工程の安心材料であり、撮影時の自由度にも直結します。
実際、後から意図を再構成したいドキュメンタリー案件や、カラーグレーディング前提のCMでは、この記録形式があるかないかで対応力が大きく変わります。
「機材ありき」ではなく「作品ありき」
大切なのは、使うこと自体ではなく、「どう使うか」。
Inspire 3は、ただ高性能なだけではなく、撮り手の意図に応えてくれる機体です。
「このカットは一発で決めたい」「繊細な露出のグラデーションを出したい」
そんな現場での細かなわがままを、黙って受け止めてくれる存在。それがInspire 3でした。
自分たちで所有する意味
Inspire 3はレンタルでも使えます。けれど機材を理解し、細部まで使いこなすことで表現の幅が広がると考えています。
導入後は、現場のリズム、撮影設計、ポストワークの流れまで変わったと実感しています。
使い分けと選び方
すべての現場にInspire 3が必要なわけではありません。
たとえば小規模ロケや機動性重視の案件では、Mavic 3 Cineが最適です。
ただし、空間のスケール感をしっかり描きたい、本気の映像を狙いたいときは、やはりInspire 3です。
最後に ― 撮りたい世界があるなら
「この場所で、この光で、この構図を」
そう思ったとき、それを形にしてくれる相棒がInspire 3でした。
INSPIRE3での実績
機体性能
- 飛行時間
- 約28分(着陸脚下ろし)、約26分(着陸脚上げ)
- サイズ
- 高さ176 mm、幅709.8 mm、長さ500.5 mm
- 重量
- 約3,995g(二つのバッテリー、レンズ、PROSSD、プロペラを含むジンバルカメラ、)
- 耐風性能
- 離陸/着陸時12 m/s、飛行中14 m/s
- 伝送距離
- シングルコントロールモードでFPVカメラ約15 km(FCC)、8 km(CE/SRRC/MIC)
カメラ性能
- センサーサイズ
- 35mmフルフレームCMOS
- レンズ
- DL 18 mm F2.8 ASPH Lens、DL 24 mm F2.8 LS ASPH Lens、DL 35 mm F2.8 LS ASPH Lens、DL 50 mm F2.8 LS ASPH Lens
- 最大静止画サイズ
- 8192×5456
- 動画解像度
- 最大8192×4320
- 動画フォーマット
-
MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265)
MOV (Apple ProRes 422 HQ/422/422 LT)
詳細な情報は、DJI Inspire 3の仕様ページでご確認いただけます。